ETCC(ヨーロッパ・ツーリングカー選手権)が2005年から名称を変え、 世界選手権になったのがWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。 F1、WRCと並ぶ世界三大選手権に数えられる最高峰のツーリングカーレースです。
市販車をベースに作られた車で約50kmの決勝レースを1日に2回行うスプリントレースです。 スプリントレース故に、ピット戦略等は基本的に存在せず、 コース上での猛烈な抜き合いが展開されます。
現在、参加車輌はBMW(ドイツ)、セアト(スペイン)、シボレー(アメリカ)、ホンダ(日本)、ラーダ(ロシア)の 各国の有力メーカーの車が参戦し、タイヤは日本のヨコハマタイヤが供給しています。 昨年まではアルファロメオ(イタリア)やボルボ(スウェーデン)なども参戦していました。
日本のSUPER GTのように、完全なるレースカーとして再設計されたマシンではなく、 市販車にチューニングを施した形となっているので、外見は市販車とほぼ同じ。 連続12ヶ月中に2500台以上を生産し、FIAの認定を取得している4シーター以上の 市販車でないと参加できないため、近所を走っているような車がレースを戦います。
3年連続でWTCCのドライバーズチャンピオンに輝くアンディ・プリオールを始め、 F1やCARTで有名なアレックス・ザナルディ、 元F1ドライバーでDTMチャンピオンのニコラ・ラリーニ、 現フェラーリF1のテストドライバー、マルク・ジェネの兄、ヨルディ・ジェネや 2006年までF1に参戦していたティアゴ・モンテイロなどのトップドライバーが 熾烈な争いを繰り広げています。
レギュレーションの特徴としては、サクセスバラストが挙げられます。 要するに他のカテゴリで言うところのウェイトハンディなのですが、 獲得ポイントに応じてシーズン中通して70kgまでバラストが増加します。 また、レースで活躍できていないチームにはマシン性能の公平性を保つため、 軽減措置でバラストを減らす、 もしくは最低重量を一時的に引き下げるなどのハンディが与えられることもあります。
これらの各要素のおかげで、わずか十数周のレースにも関わらず激しい順位変動が発生します。 今、最も熱いモータースポーツ・WTCCを見逃すな!
「Real Cars, Real Racing」